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決算書の見方 初心者向け 10分で理解 株式投資の財務諸表の分析

株式投資をする為には、投資先の企業の決算書を見なければなりません。


なぜなら、決算書を見ればその企業の財務の状態が分かり、企業分析が出来るからです。

 

人が毎年健康診断で受けて、身体の健康状態を把握するのと同じことで、企業の健康状態を決算書を見て判断します。

 

でも決算書を見ると言っても、難しいですよね。

 

ゆうが、10分で理解できる、決算書の読み方を教えちゃいます。

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決算書とは

決算書の役割

企業は未上場企業でも上場企業でも、毎月決算書を作る必要があります。


決算書によって、株主、取引銀行、税務局、取引先に会社の状態を伝えます。


上場企業の場合は、決算書を公開する義務があります。

 

企業のホームページのIR(インベスター・リレーションズ)のページに決算書(financial statement)がアップされています。

 

米国株や中国株(香港上場)は決算書は英語で書かれています。

 

決算期

上場企業の決算は3ヶ月ごとに発表されます。

3ヶ月ごとに公開するのは、日本株、中国株、米国株も全て同じです。

3ヶ月の期間を四半期と言います。

 

1-3月:第1四半期(Q1)
4-6月:第2四半期(Q2)
7-9月:第3四半期(Q3)
10-12月:第4四半期(Q4)

 

四半期は4分の1なので、英語でquarter(クォーター)と言い、第1四半期の事を第1クォーターやQ1とも言います。

 

中国株や米国株の企業は、12月が年度の終わりとしている企業が多く、その場合、1-3月を第1四半期と呼びます。

 

日本の企業の場合、3月末が年度終わりとしている企業が多く、その場合、4-6月を第1四半期と呼びます。

 

四半期ごとに決算を発表しますが、決算期の最後には、1年分の決算をまとめて発表します。

 

決算書の内容

決算書はその国の会計基準によって作られていて、次の3つの書類が決算書になります。

 

損益計算書(プロフィット&ロス P/L)
キャッシュフロー・ステートメント(C/S)
貸借対照表(B/S バランス・シート)

 

損益計算書には、会社が一定期間にどれだけお金を稼いで、使って、利益が出たかを記載しています。

 

キャッシュフロー・ステートメントには、会社が一定期間の現金の出入りを記載しています。

 

貸借対照表には、会社が決算末時点でどれだけの資産と負債を持っているかを記載しています。

 

これらの3つの書類を見れば、会社が幾ら稼いで、幾ら費用を使って、幾ら利益を出して、幾ら現金が出入りして、幾ら資産と負債を持っているのか全て把握出来ます。

 

これから、ゆうがケーキ屋さんを経営すると仮定して、各財務諸表の読み方をご説明します。

損益計算書(プロフィット&ロスP/L)とは


財務諸表3つのうち、損益計算書が一番簡単に理解出来ると思いますので、先にご説明します。

 

四半期の損益計算書なら、その企業の3か月間の売上と利益を表します。

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損益計算書(P/L)の考え方

売上から全ての費用を差し引いたものが、純利益です。


これは誰でもわかりますよね。


5つの費用

会社の費用(損益)は次の5種類に分かれます。

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損益計算書(P/L)の5つの費用


売上原価:商品を仕入れたり、製造するための費用(材料代、人件費など)
販売管理費:販売するため費用(お店の広告費など)
営業外損益:営業とは関係のない部分の損益(銀行への支払い利息など)
特別損益:普通の営業とは関係のない所から発生した損益(財産の売却益など)
法人税:企業が支払う税金



5つの利益

会社の利益は次の計算で、5種類に分かれます。

売上-売上原価=粗利益
粗利益-販売管理費=営業利益
営業利益-営業外損益=経常利益
経常利益-特別損益=税引き前利益
税引き前利益-法人税=純利益

 

5つの利益と費用の関係

5つの費用(損益)と利益は次のような関係になっています。

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損益計算書(P/L)の5つの利益と費用の関係

ゆうのケーキ屋さんの売上は500万円ありました。

 

そこからケーキを作るために使った材料・光熱費・パティシエの人件費の合計である売上原価220万円を差し引いたものが、粗利益280万円でした。

 

粗利益280万円からお店の広告費や試食販売の費用などの合計である販売管理費150万円を差し引いたものが、営業利益130万円でした。

 

営業利益130万円から銀行への借入金の返済20万円を差し引いたものが、経常利益110万円でした。

 

経常利益110万円から20万円の価値があるーブントースターが故障し、廃棄した費用を特別損失として差し引いたものが、税引き前利益90万円でした。


オーブントースターの故障は突発的な事故で通常の損益とは関係が無いので特別損失としてこの中の費用に入れます。

 

税引き前利益90万円から法人税など税金30万円を引いたものが、純利益60万円でした。

 

最後の最後に残った純利益が株主の利益です。

株主は物凄いリスクをとっています。

 

従業員は会社が赤字でも給与が支払われますが、株主は赤字だと普通は配当が貰えません。


この60万円からいくらいかを株主に配当として配り、残りは会社の利益余剰金として保管します。

 

上記のように損益計算書を見ると売上と何の費用を使ったのか、利益は幾らなのかがわかるようになっています。

 

キャッシュフロー・ステートメント(C/S)とは

キャッシュフロー・ステートメントは会社の現金の流れを表します。

 

流れの事をキャッシュ・フローと言います。

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キャッシュフローの考え方


キャッシュ(現金)の流れは3つあります。

☑営業キャッシュ・フロー
会社の売上から入ってくる現金のことを言います。

 

☑投資キャッシュ・フロー
会社の投資活動に使う現金のことを言います。

 

☑財務キャッシュ・フロー
会社の資金調達や借り入れの返済の現金のことを言います。

 

ゆうがケーキ屋さんを経営し、1年間5,000万円の現金が入ってきたとします。

 

1年間のお店の売上から材料代、光熱費、人件費などの費用を支払って残った現金5,000万円を営業キャッシュ・フローと言います。

 

ゆうは新しいお店をもう1店舗オープンさせるために、新しいお店の内装費に1,500万円を支払いました。この投資の1,500万円を投資キャッシュ・フローと言います。

この場合、お金が出って行ったので、投資キャシュフローはマイナス1,500万円です。

 

企業によっては投資キャシュフローがプラス1,500万円とかになっている場合があります。通常投資をすれば現金が出ていくので、マイナスになりますが、企業が所有している土地や設備などを売却して現金を得た場合は、投資キャッシュ・フローがプラスになります。


ゆうは銀行からお金を借りていたので、200万円の現金を返済しました。
この返済した200万円を財務キャッシュ・フローと言います。

返済して現金が出て行ったので、財務キャシュフローはマイナス200万円となります。

 

もし銀行から200万円を借りて、現金が入って来た場合には、財務キャシュフローはプラス200万円となります。

 

最後に営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計を、フリー・キャッシュフローと言います。
フリー・キャシュフローとは決算の時点で、ゆうのケーキ屋さんが自由に使える現金です。

 

現金は企業にとって非常に重要です。

 

損益計算上で、企業が売り上げを伸ばして、最終利益が出ていても、お客さんから売掛金が回収出来なくなって、現金が入ってこなくなると、材料の仕入れ、従業員の給与の支払い、銀行への返済が出来なくなって倒産してしまいます。

 

キャッシュフローを見て、株式投資にどのように活かすかを別の記事にしています。

ご興味のある方はこちらの記事もご覧くださいませ。

貸借対照表(B/S)とは


貸借対照表は決算時の会社の資産の内容を表したものです。

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貸借対照表(B/S)

貸借対照表には、企業の資産、負債、純資産の3つが書かれています。

資産‐負債=純資産となります。

 

簡単に言うと、負債が少なく、純資産が多い方が倒産しにくい企業と言えます。

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貸借対照表(B/S) 負債が少ない場合

ただ負債が少なければ少ない方が良いとかと言うと、株主にとってはそうではありません。会社が銀行からたくさんお金を借りて、大きな投資をして大きな利益を得た方が株主にとっては良いことです。


資産、負債、純資産の詳細は上記のようになります。

☑資産
現金、預金、有価証券:簡単に現金に換える事が出来る。
受取手形、売掛金、棚卸資産:現金に換える事が出来ない恐れがある。
固定資産:現金に換えるには時間がかかる。

 

☑負債
買掛金、借入金:払わなければいけない金額
前受け金:ケーキ屋さんのプリペイドカードの売上などで、まだ商品を販売してないけど、先に受け取った売上
固定負債:銀行からの長期の借入金

 

☑純資産
資本金:最初に会社を作った際に投資したお金
資本余剰金:資本金として集めたお金が余って、資本金としなかったお金
利益余剰金:調達資金の運用により生じた損益。会社の今までの利益。

 

決算書の読み方の最後に

上場企業の決算は四半期(3か月)ごとに発表されますが、単に1回の決算を見ただけでは、その企業に投資できるかどうかは判断できません。

 

過去の決算と現在の決算を比較して、売上と利益が成長しているのか、負債は減っているのか、キャッシュ・フローは増えているのか、減っているのかを見ないとなりません。

 

赤字でフリー・キャシュフローもマイナスだからダメと決めつけることは出来ません。その会社が将来の為を考えて、その決算の期間に設備投資をしている場合があります。

 

また、本業で稼ぐ営業利益が赤字なのに、土地を売って最終利益で黒字を出している会社もあります。

 

何年も連続で売上も最終利益も絶好調なのに、フリー・キャッシュフローがマイナスの企業の場合は、いつか現金がなくなって倒産するかも知れません。

 

また決算で利益が前年より60%増えたから、株価が上がると言うものではありません。


会社の予測や証券アナリストの予測が前年比80%増と考えていて、結果が60%増だった場合、予測より20%低いので、株価が下がったりします。

 

反対に、30億円の赤字を発表した企業でも、みんなの予測では100億円の赤字だと思っていた場合、株価は上がったりします。

 

新聞を読んで、大幅増益、大幅減益と言う見出しだけで株を売買していては危険だと思います。

 

☑先日ゆうが知り合ったイケメン社長は年商2億円で資産3億円と言っていました。


女子たちは、そのイケメン社長に「凄い」、「彼氏にしたい」と言ってましたが、


年商2億円でも純利益は利益は幾らなの?
また資産3億円の中に借金や買掛金は幾らあるの?
フリー・キャッシュフローは幾ら出ているの?


ゆうは、イケメン社長に過去3年間の財務諸表を見せてよと、言ってみたいですね。